【BL感想】言ノ葉ノ花 上・下 感想

最近読んだBL漫画の感想です。

買おうか迷ってる方にとって少しでも参考になれば嬉しいです^^

『言ノ葉ノ花・上』

著者:三池ろむこ

原作:砂原糖子

出版:新書館、ディアプラス

発売日:2020/9/1

要素↓↓

・社会人

・年下×年上

・エロなし(※お触り程度はあり)

・切ない

・純愛

 

あらすじ(上巻)(コミックス背表紙から引用)

ある日突然、人の心の「声」が聞こえるようになった余村よむら

そのせいで人間不信に陥り、世間と距離を置いて生きていた。

だが同僚・長谷部はせべの「好き」という自分へ向けられた心の声を聞いてしまい--…⁉

大人気小説、待望のコミカライズ!

あらすじ(下巻)(コミックス背表紙から引用)

長谷部の心の「声」を聞き、自分への想いを知ってしまった余村。

彼を知るうちに惹かれていき、長谷部ならば自分を受け止めてくれるのではと期待し始める……。

しかし二人の間にある事件が起こり--⁉

大人気小説、感動のコミカライズ!

感想↓↓ ※ネタバレ注意

・かなーり前(5~10年前?)に原作小説を読んだんですが、いつの間にかコミックスが出てました!!

・私はこの作品、原作小説もかなりお気に入りでしたので、見つけて速攻買ってしまいました^^

・しかも!小説で挿絵描かれてた三池ろむこ先生がそのまま漫画描かれてるんですよ!

・なので当然、小説のキャラクターのイメージ通りで安心安全ですよ!!!ありがてぇ…!

・ただ少し残念だったのは、想いが通じ合った後の本番がなかったことですかね!なぜだ…

・それ以外は、小説と漫画で表現手法が異なるので、割愛されるエピソードなどもありますが、原作通りかと思います(原作読んだのかなり前なので、記憶が少しおぼろげですが…たぶん)

・あ、もちろん、原作読んでない人も楽しめる内容です!

 

・主人公は余村和明よむらかずあき(29歳)、家電店の契約社員をしてます

・元々は大手ソフトウェア会社でエンジニアとして働き、当時付き合っていた彼女にプロポーズ…という、順調な人生を歩んでました

・ところが3年前(26歳のときですね)、唐突に人の心の「声」が聞こえるようになります

・どろどろした心の「声」が、聞きたくないのに聞こえ続けるという生活ですっかり参ってしまい、仕事も辞めて引きこもりに…

・貯金も尽きたので、契約社員として販売の仕事に就いた…という、超ハードモードになってます

 

・お相手は長谷部修一はせべしゅういち、余村が働く家電店の社員で、余村よりは年下ですね(年齢はハッキリしませんでしたが…)

・で、余村は長谷部の心の「声」をうっかり聞いてしまうんですが、接点もなかったはずなのに余村のことが「好き」だと言うんですね!

・あくまで心の声なので、表情とかからは全く分からないんですが!

・長谷部は基本無表情で何考えてるか分かりづらいんですが、真面目で実直な男!という感じです 良い旦那になりそうなタイプですね!

・あまりにも長谷部の心の声と見た目の印象が違うので、余村もついつい気にしてしまいます

・疲れ切ってたところに心地よい声が聞こえてきたから、ついフラフラ行っちゃった感じですかね

・そんな感じで、余村は長谷部が自分のことを好きだと知りつつ、近づいていってしまいます

・余村が昼ごはんのときにお茶淹れてあげただけで(表情には出てないけど)めっちゃ喜ぶんですよ!

・余村自身も「悪趣味だ」と自覚しつつも、自分に好意を感じてくれている相手と過ごすのが心地いい…なるほど…

・いや、こんな男に好かれてたら良い気分なると思いますよ!

 

・そんな感じで徐々に距離が近づいていき、長谷部宅で飲み会をすることになります 不器用同士が徐々に距離を詰めていくの、良いですよね…!

・長谷部は一人暮らし…ではなく、妹と二人暮らし、両親とは死別でした

・高卒ですぐに働いて、妹の学費とか工面したりしていたので、今まで恋愛をする余裕がなかったそうです

・妹さんはもうすぐ結婚?という段階なので、安心もあったんでしょうね…なるほどなるほど…ほんと良い男だな!

・そして宅飲みの後、酔った勢いもあったのか、長谷部と余村はキスしてしまいます

 

・キスしてしまった後はしばらく、何事もなかったように過ごしてたんですが、長谷部は長谷部で余村の態度に困惑してたんでしょうね

・上巻の最後あたりで、長谷部から余村に告白します

・このあたり、本当に長谷部…心の声と実際の声が一致してて、嘘のない実直な人柄で良い男なんですよ!

・それで、余村もそんな長谷部にどんどん惹かれていくんですが…この惹かれていく流れが非常にイイ!なんかこう、違和感ないというか、共感できるというか…

・余村自身は、長谷部に惹かれてる自覚はあるけどまだ明確に「好き」かはわからない、という感じで

・ああー恋愛モノを読んでる!という感じがします!!そうそうこういうトキメキがほしいんだよ!みたいな

 

・そんな、付き合う一歩手前みたいな2人なんですが、事件が…

・長谷部の妹が、彼氏と一緒に余村の働く家電店へパソコンを買いに来るんですが、長谷部妹の彼氏の心の声が超モラハラっぽい!

・しかも、「来週ちゃんと金の用意できるんだろうな?」と…!結婚詐欺の臭いがプンプンしますね!!

・どうしても気になった余村は、金の受け渡しをする日に長谷部妹と彼氏のあとを追い、介入…

・(今まで聞きたくなかったのに)あえて人の心の声を読んで、彼が「妻子持ち」で「金をだまし取る気」だと暴露します

・結果、長谷部妹を傷つけてしまうんですが…これは…どうしようもないけどツラ

 

・後日、なぜ妹の彼氏のそんな事情を知っているのか、長谷部に訊かれます

・誤魔化すこともできるんですが、余村は初めて、人の心の声が聞こえることを打ち明けます

・もう、疲れて誰かに受け入れてもらいたい、長谷部なら受け入れてくれるかもしれない…と

・だけど長谷部は、信じてくれたものの(信じたからこそ、かな)それから余村と距離を取るようになってしまいます

・飲みに行く約束をしても、嘘をついてまでキャンセルしたり…

 

・余村は余村で、心の声を聞かないように注意していても、意識が逸れるとうっかり聞いてしまったりして、自暴自棄に…

・仕事も辞めようとしたところで、店長の心の声が自分の都合だけ考えるだけじゃなく、自分のことしか見えなくなることを反省しているのも聞こえてきます

・おや…?

 

・クライマックスでは、長谷部も、心の声を聞かれる怖さ、好きだからこそマイナス感情を知られるのが怖い、とありのまま伝えます

・本当、真っ直ぐでいい男だな君は…!

・人の心が常に一つではない、と気づいた余村はようやく、自分の心のままに「好きだ」と長谷部へ伝えます

エンダアァァァァ

 

という、めだたく両想いになったところで

~完~

 

・あれ!?ここからベッドに雪崩れ込んだりしなかったっけ!?!?私の記憶違いかな!?

・いや、これはこれで原作踏襲しつつ綺麗に終わってますけどね!

 

・なんていうか、この作品は心の動きが丁寧に描写されてるんですよ!

・心の声が聞こえるようになったからこそ、惹かれ合うことになったのもまた運命的で良いですね!

・結ばれるところまで読みたかった気持ちはありますが、続編も連載されてるようなので、そちらを楽しみに待ちます!

まとめると、とても純愛!

原作好きな方にも、原作未読の方にもオススメできる作品になってます!

BL初心者さんにも良いのでは!

私にしては珍しく、受より攻の方が好みな作品でした~。

エロはないので、そこだけ注意!です(笑)

関連作品など

原作小説はこちらですね

『言ノ葉ノ花』 発売日:2007/9/10

2007年…だと…⁉

 

あと、ドラマCDも出てます

キャスト:長谷部:小野大輔さん × 余村:神谷浩史さん

これはドラマCDもとてもいい出来でしたので、ぜひ!

2枚組でけっこうボリューミーですよ!

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